球根のナチュラルガーデニング

kyukon_book  弊社代表、井上まゆ美の書著『小さな球根で楽しむナチュラルガーデニング』(家の光協会)から、球根を使った寄せ植えのヒントを紹介します。 

エレガントな花束植え

普通は球根の芽が出る部分を上にして植え付けますが、内側に倒して放射状に並べて植え付けると、葉が外側に反って成長し、花が咲くと花束のように見えます。背の高いチューリップがおすすめです。

八重咲きのようなボリュームのある品種は間隔を少しあけるのがコツです。草花や葉物類を植栽すると、いっそうエレガントに。玄関先のウエルカムコンテナにいかがでしょうか?

 

豪華なダブルデッカー

イギリスの二階だてバス「ダブルデッカー」のように、球根を2層植えすることをいいます。大きな球根を深く植え、小さな球根は浅く植えるという、球根の約束事を利用した植え方のテクニックです。

狭いスペースでも、たくさんの球根を植えられ、豪華に咲かせることができます。チューリップやスイセンなどの大きな球根を2層植えにして、その上にクロッカスやムスカリなどの小球根を植えると、「トリプルデッカー」になります。

花が咲くまで寂しいので、パンジーやビオラなどの一年草苗を植えると、そのときから花を楽しめ、冬の間の水やりを忘れることがありません。

 

空間を立体的に演出するハンギングバスケット

ハンギングバスケットは、花や観葉植物を寄せ植えにして、外壁、門扉、ベランダ、窓辺に、つり下げたり、掛けてたりして楽しみます。場所をとらず立体的に演出できるのがメリットです。

球根といっしょに植える植物は、バスケットを覆い隠すように横に広がるものや、つる性など下に垂れるもの、背が高くならない草花が向いています。土は、軽量で保湿・保肥性のあるハンギングバスケット用の培養土などを使います。

オベリスクで作る球根タワー

つる性植物を絡ませるオベリスクを使って「球根タワー」を作ることができます。オベリスクをミズゴケで覆って、チューリップとビオラ、パンジーを植え付けます。

差し替えて楽しむカセット式

苗を簡単に入れ替えて楽しめるカセット式という方法もあります。例えば中央にミニスイセンを植えたビニールポットを配置して、まわりにミニチューリップなどを植栽します。

ミニスイセンが咲き終わったらビニールポットごと取り出し、これから咲き始める苗に差し替えます。バスケットの中心は、つねに球根植物の花が咲いている状態にしておきます。

差し替える苗は、あらかじめ「芽だし球根」を用意しておきましょう。開花時期の異なるものを差し替えていけば、一年中楽しむことができるでしょう。

軽量なココヤシファイバーでバスケット植え

草丈が低く、小さな花を咲かせる小球根を、バスケットに植えて楽しみましょう。バスケット型の容器に「ココヤシファイバー」を敷き詰め、その中に培養土を入れて、球根を植え付けます。

開花するまで屋外の日当たりのよい場所で育て、開花したら明るい窓辺で管理します。

トマト缶の寄せ植え

料理に使った後の「トマト缶」にひと手間かけ、コンテナにリメイク。本来、捨てる空き缶が、おしゃれなアンティーク風のコンテナによみがえります。小球根といっしょにセダム類を植え付ければ、これまでとは違った新鮮な魅力を引き出してくれました。

小球根の場合は、ガラス容器や雑貨などに植え付けても元気に育ち、植えっぱなしができます。身の回りにあるものをどんどん利用して、自由な発想で「わたし流」を楽しみましょう。

白と黒の配色

おしゃれに植え付けるには、配色に気を配りましょう。
いちばん手軽な配色は、同系色でまとめることです。たとえばピンク系の色で濃淡をつけたり、もう少し幅を広げてグラデーションにしたりします。同系色の組み合わせは、自然に調和して統一感が生まれてきます。

ただ、同系色は単調になりがちなので、反対色(補色)でメリハリをつけたり、花の大きさやフォルム(形)で変化をつけたりします。

もうひとつ覚えておきたいのは、困ったときの「白」頼みです。白い花を加えることで、上品にまとまります。白い花はオールマイティーな存在です。

白い花と対照的なのが黒い花です。黒といっても、紫黒、赤黒、漆黒など、複雑な色合いの花を咲かせます。寄せ植えや花壇を引き締めたり、アクセントになったりします。種類は少ないのですが、ワンランクアップの個性的な植栽を楽しみたいときに、ぜひチャレンジしてほしい花色です。